毛ジラミ症2
毛ジラミは昔から性媒介病としてとらえられてきました。男女の性交渉の中で伝染するケースが最も多いからです。しかし、父親・母親から子どもに伝染することもまれにあります。陰毛に限らずまつげや頭髪、胸毛につくこともあります。
症状は外陰部の痒みです。陰毛をよく見ると毛じらみがはっているのを見つけることも珍しくありません。成虫は陰毛の間を渡り歩きます。じっとはしていません。また、薄い茶色の成虫が皮膚にへばりついて、カサブタのように見えることもあります。爪でこそぎ落として見てみてください。足を動かしているのがわかります。もし成虫を発見できなくても卵が見つかれば毛じらみと判断することができます。
毛ジラミの卵は白っぽく立体的についていますので、フケやほこりとは区別できると思います。治療としてはクロタミトン(オイラックス)などがあります。しかし決して効果的であるとはいえず、健康保険で認められた良い薬がなかなかないのが現状です。市販の「スミスリン・パウダー」(ピレスロイド系殺虫剤:住友)が唯一の有効薬剤です。卵の除去には「すき櫛」をおすすめします。おばあちゃんの世代の女性はみな所持していたものですが、今ではほとんど見なくなりました。和装小物店に問い合わせてみると見つかるかもしれません。決して毛ジラミ用の…とは訊ねないでください。
毛ジラミ症1
毛じらみ症とは毛じらみという吸血昆虫による性行為感染症のことです。
毛じらみの成虫は1~2㎜くらいで、肉眼で見えますが、陰毛の毛根にしがみついている状態で「シミ」に、動いているとしても「フケ」にしか見えません。そのため発見は容易ではありません。潜伏期間は1~2ヶ月といわれていますが、卵は陰毛に粘着しており、成虫は陰毛の毛根に爪で体を固定して付き、皮膚から吸血します。
症状は、陰毛部の異常な痒みです。男女を問わず、人前であろうがなかろうが、陰毛部をかきむしりたくなるくらいの痒みだといわれます。また、吸血により皮膚からは出血し、下着に血痕が点々と付くので、血尿と間違えて医療機関を訪れる人もあるようです。毛じらみ症の治療は剃毛(ていもう)です。剃毛とは陰毛を全部剃ることです。毛じらみは陰毛に生息するのですから、その環境をなくすことが一番です。成虫が生息できなければ、卵を産み付けられることもありません。
特別な事情で剃毛が無理な場合は、ブラッシングや殺虫剤の塗布という方法もあります。ブラッシングとは、目の細かい櫛で陰毛を丹念にすくことです。すくことによって陰毛に付着した卵を除去するのがねらいです。
殺虫剤とは酷な表現ですが、商品名でいうとスミスリンパウダーを3日に1回、陰毛部に塗布(散布)して成虫を死滅させます。最低2週間継続する必要があります。