毛じらみ

毛ジラミ症の症状

毛ジラミ症はケジラミの寄生部の痒みが唯一の症状とされています。痒みのわりに発疹がないのも毛じらみ症の特徴です。陰部、股部の痒みの訴えが主ですが、肛門周囲、腋毛、胸毛、太股の毛に寄生してしまうこともあり、同様にこれらの部分にも痒みが出ます。

 

これまでケジラミは頭髪には寄生しないと言われてきましたが、頭髪はもちろん、眉毛、まつ毛、ひげにも寄生することが知られています。また、毛じらみ症の痒みの程度には個人差があり、ケジラミ自体の数とも相関しないと言われています。これは、毛じらみ症の痒みの起こりがケジラミの唾液による一種のアレルギー反応であるとの考え方からです。

 

また毛じらみ症では、痒みがあまりに強く、掻き過ぎにより湿疹ができたり、傷を作って二次感染を起こしたりすることもあります。毛じらみ症の感染経路は主として陰毛の直接接触によるものです。家庭内でも親子間での感染があり、寝具やタオル等を介して間接的に感染しているものと思われますが、ケジラミは人から離れると生存期間は48時間以内であること、1日に10p程度であることなど考えると、毛ジラミ症は性行為による感染が主であると言えます。